2010.03.05
勝負を決める時
彼はマンチェスター・ユナイテッドFCの絶対的なエースだ。今シーズン、公式戦で27ゴールをマークしているエースは3月1日、シーズン初タイトルを懸けた戦い-アストン・ヴィラとのカーリングカップ決勝を迎えた。
しかし、この日の彼はベンチスタート。それは、コンディション面を考慮した上での、指揮官の判断だった。
チームは1点のビハインドを背負っていた。彼にできるのは、仲間の活躍を願うのみ。自分がいるべきポジションの選手が同点弾を決める姿をベンチから見守るしかない。
ピッチの外から、ただじっと見守るしかない。
自分の背番号が告げられる瞬間をピッチサイドで待つ。
右サイドからゴール前にクロスが上がるシーンが見える。
クロスボールに完璧なタイミングで合わせられる瞬間を待つ。
ヘディングで合わせたボールがゴールに吸い込まれていく瞬間を待つ。
そして、そのボールがゴールネットを揺らす瞬間を見守る。
重要なのは、決められるかどうかではない。ウェイン・ルーニーにとって重要なこと。それは、いつ、どのタイミングで勝負を決めるかだ。
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