2010.04.14
王者のリスタート
前節、敵地で不覚を取った王者。史上初の4連覇に向け、いち早く軌道修正を図りたい彼らの前に、迎えた第6節、再びアウェーで厳しいシチュエーションが訪れた。
キックオフ直後、自陣のペナルティーエリア内でファウルを犯し、PKを献上。鹿島アントラーズは、前半早々に先制点を奪われる苦しい立ち上がりを強いられてしまう。
前節を想起させるような序盤の失点。この嫌なムードを断ち切ったのは、2人の右足だった。迎えた39分、ゴールから30メートル付近の位置でボールを受けた小笠原満男は目の前に開けたフリーのスペースを見逃さず、そのまま右足を一閃。強烈なシュート回転の掛かったミドルは相手GKに弾かれたが、このこぼれ球を興梠慎三が右足ダイレクトで流し込み、鹿島アントラーズは待望の同点弾をマークした。
最終的に逆転には至らなかったものの、司令塔とエースの右足でつかみ取った勝ち点1は、確実に今後へとつながるはずだ。新しい「史上初」を目指し、王者が再び歩み始めた。
次の「史上初」を見つけにいこう。
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