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2010.07.13

市立船橋が鹿児島実業を下し、ナイキカップ優勝!

THE NIKE CUP JAPAN 決勝戦
2010年7月11日(日)
味の素スタジアム

鹿児島実業高校 1(2)-(4)1 市立船橋高校

7月11日に行われたナイキカップ決勝戦。西日本代表の鹿児島実業高校と、東日本代表の市立船橋高校が、味の素スタジアムのピッチで雌雄を決する戦いに挑んだ。

共に堅守速攻を持ち味とする両チーム。先手を打ったのは鹿児島実業だった。前線の重信、大内田に中盤から東郷らが絡んでいく攻撃陣が、持ち前の突破力を発揮。市立船橋のゴールに襲い掛かるが、市立船橋もGK夏井、CB鈴木、松丸を中心に猛攻を凌ぐ。一方の市立船橋もMF菅野、杉山らがスピードを生かしたカウンターを仕掛けるが、鹿児島実業の堅守を破れず前半を終了。

後半に入ると、均衡が破られる。後半7分、市立船橋のカウンターの起点となっていたSB米塚から、左サイド杉山にスルーパスがピタリと合う。この杉山からの折り返しを、投入されたばかりのFW曽我部がシュート。選手交代によりわずかに生じた鹿児島実業DF陣の隙をつくゴールとなった。

1点を先制された鹿児島実業は、怒涛の攻撃をさらに加速。MF東郷が縦横無尽に駆け回り中盤を支配し、堅固な市立船橋のDFを切り崩しにかかる。同点ゴールが生まれたのは後半23分。DF重のクロスをキャプテン大内田がヘッドで押し込んだ。

その後も攻撃の手を緩めない鹿児島実業を、市立船橋が守り抜く展開。前後半80分、延長20分を終了し、両者一歩も譲らず1-1で試合終了。今大会最後となるホイッスルの行方はPK戦に委ねられることとなった。

PK戦では鹿児島実業GK杉山、市立船橋GK夏井が好セーブを連発。どちらに転んでもおかしくない死闘の末、ナイキカップの栄冠は僅かな差で市立船橋の足元に転がりこんだ。

表彰式では日本代表DF長友佑都選手から盾と優勝メダルを贈られた市立船橋イレブン。その後のライブでは、HOME MADE 家族からこの日のために作られた勝利の賛歌「エール」も披露された。この日、ひとつの未来をかきかえた市立船橋イレブン。だが、喜びに満ちた彼らの表情の奥には、既に次なるチャレンジに向けて闘志が燃える。

このあと彼らを待ち受けるのは、イングランド・アカデミーとの遠征試合。自ら切り拓いた階段を、一段ずつ登っていく若きプレイヤーたち。1日たりとも無駄にできない、弛まぬ努力によって築かれるフットボールライフ。気を抜いた瞬間に、ライバルに先を越される過酷な生存競争。「4年後のブラジルで一緒にプレーできるよう、お互い頑張りたい」とコメントした長友選手の言葉を借りるまでもなく、彼らの挑戦はまだまだ続く。

今大会で優勝を果たした市立船橋イレブンの中に、4年後そのピッチに立つ選手はいるだろうか。はたまた今回の敗北を糧に鹿児島実業のメンバーがその座を奪い去るのか。大会途中で散っていった横浜F・マリノスユース、作陽高校、浦和レッズユース、京都橘高校、奈良育英高校、藤沢清流高校、神奈川県立旭高校、同朋高校、鹿児島城西高校のメンバーにも、巻き返す時間は十分にある。中学生ながらトップレベルの高校生とカラダをぶつけ合った吉川市立東中学、クマガヤSC、志段味中学の各選手の未来も無限大だ。もちろん、その身ひとつに勝負を賭けた選抜チームメンバーにも。

未来をかきかえる若者たちの挑戦は、これからも続いていく。

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