2010.08.03
努力の天才
J1第16節、7月最後のリーグ戦で鹿島アントラーズは3-0の快勝を収めた。
質の高い2つのゴールと、絶妙なスルーパスによる1アシスト。この日の主役は、チームの全得点に絡む活躍を見せた野沢拓也だった。
まずは前半8分、鋭い動き出しでゴール前へと進入し、左サイドからのクロスボールに頭で合わせて先制点をマークすると、32分にはCKから、小笠原満男のグラウンダーのパスに左足でダイレクトで合わせ、2点目。そして後半29分、右足のスルーパスでマルキーニョスのゴールを鮮やかに演出した。
高度な技術を誇り、チームメートに「天才」とたたえられる野沢は、"努力の天才"でもある。中学時代には足の病を患い、プロ入り後も故障に悩まされる時期を経験した。
しかし、その後、不断の努力で常勝軍団での定位置をつかみとると、昨シーズンは自己最多のリーグ戦33試合に出場。シーズン終盤に貴重なゴールを重ね、チームの3連覇に大きく貢献した。そして、今季はここまでリーグ戦全16試合にスタメン出場。チーム最多の7ゴールをマークしている。
主役を務めた7月31日も、野沢はピッチを走り続けた。背番号8をつけた"努力の天才"が汗をかき続ける限り、常勝軍団に死角はないのかもしれない。
次の「史上初」を見つけにいこう。
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