司令塔を出場停止で、守備の要スピラノビッチを負傷で欠く緊急事態。しかし、苦汁をなめた過去の記憶を払拭するためにも、浦和レッドダイヤモンズ には勝利が必要だった。

前回のダービーでは前半のうちに相手が退場者を出し、数的優位に立ちながらも1点差で敗北。埼玉スタジアムで再び同じ相手に屈することは、許されない。ぜがひでも勝ちたいという思いが、"赤い悪魔"を突き動かした。

開始4分に先制点を奪った浦和は、16分に追加点をマーク。その後1点を返され、相手に押し込まれる場面もあったが、最後まで集中力を切らさずに リードを守りきり、埼玉スタジアムで2戦連続となる勝利の凱歌をあげた。

絶対に勝ちたいという気持ち。勝負の世界で最も重要なものを、満身創痍の"赤い悪魔"が教えてくれた。

すべて、ピッチに置いてくる。