敵地でのリーグ戦で、60分を過ぎた時点で0-2。

窮地に追い込まれていた赤い悪魔を、ウェイン・ルーニーの決してあきらめない姿勢と精確なシュートが救った。

反撃開始は65分。スピード、コントロールとも申し分のないFKをゴール右に突き刺さした。

ルーニーはその8分後にも、右からのパスをトラップで絶妙な位置に運んで右足を鋭く振り抜き同点ゴール。

そして79分、落ち着いたステップからPKをゴール右隅に流し込み、背番号「10」は右腕を突き上げた。

欧州最高峰の舞台での闘いにも弾みをつける、貴重な勝利。

「得点できれば、逆転できると信じていた」

どんなに劣勢を強いられても、勝利を信じ、ゴールを狙い続けるのがストライカーに課された使命だ。

マンチェスター・ユナイテッド加入後、5度目のハットトリックを達成したルーニーは、これからもエースとして最前線で名門をけん引する。