2011.09.29
己に打ち勝つ、王者バルセロナの強さ
欧州最強のクラブを決める至高の舞台。
絶対的な王者バルセロナが、ディフェンディングチャンピオンとしての貫禄をまざまざと見せつける快勝を収めた。
東欧でのアウェー戦。圧倒的な支配力が相手のオウンゴールを誘発し、その3分後の22分には、DFラインの裏をかいたペドロ・ロドリゲスがヘディングで2点目をマーク。裏へ飛び出すスピード、判断のスピードが凝縮された見事なゴールでチームを勢いづけると、その後もバルセロナは次々に加点し、5-0の完勝を収めた。
いまやバルセロナは、世界中のクラブにとっての「倒すべき標的」であり、世界中のファンにとっての「羨望の対象」だ。王者はただ勝つだけでなく、見る者を魅了する華麗なフットボールで勝ち続けることを求められている。
常勝チームゆえの期待と重圧。しかし、バルセロナは期待を裏切らず、重圧を跳ね返す。
敵は相手だけではなく、自分たち自身だ。
己に打ち勝つ"精神力"とフットボールを楽しむ心。それが、王者バルセロナの強さだ。