魂を懸けた闘い。勝利のみが許される、重圧の懸かった一戦。

厚い雲に覆われていた浦和レッドダイヤモンズに光を照らしたのは、原口元気の執念だった。

前半開始早々に失点し、重苦しいムードで迎えた50分、チームはPKという絶好のチャンスを得る。キッカーのシュートはGKに阻まれてしまったが、圧倒的なスピードを誇り、誰よりもゴールへの強い執念を抱いていた原口が真っ先にこぼれ球へと走り込み、ボールをネットへと押し込んだ。

自らのゴールでチームを鼓舞した原口。若きエースの同点弾で勢いに乗った浦和レッドダイヤモンズは逆転ゴールを奪い、貴重な勝ち点3を手にした。

「本当に最高だなと思います。でも、まだ何も決まってないので。今日は喜ぶけど、明日からまた次の戦いに向けて準備したいなと思います」

勝利への執念とスピードでチームを歓喜へと導いた原口。週末に控える大一番でも、若きエースが浦和を力強く導くはずだ。