2012.01.23
若き才能を育てるイブラヒモヴィッチの存在感
偉大なエースストライカーが圧倒的な存在感を発揮し、その背中を追いかける若き才能が飛躍的に能力を伸ばしていく。それが強豪と言われるクラブのサイクルだ。
アウェーでのリーグ戦第19節。序盤から強烈なシュートで相手ゴールを脅かし続けたズラタン・イブラヒモヴィッチは、57分、瞬間的なスピードでDFラインの裏に抜け出すと、トラップから素早く右足を振り抜き先制点を奪う。
エースの活躍を前に、19歳のステファン・エル・シャーラウィも躍動。74分にシュート性のボールをゴール前に送り、ロビーニョの得点をアシストすると、90分には高速ドリブルからGKの頭上を抜くループシュートを放つ。これは惜しくもクロスバーに嫌われてしまうものの、こぼれ球をイブラヒモヴィッチが巧みに押し込み、ダメ押しの3点目を奪った。
常にゴールが期待される重圧の中、決定的な仕事を見せてチームを勝利へと導くこと。それがエースの宿命だ。そんな大黒柱の姿に触発され、次世代を担うヤングスターがさらなる成長を遂げていく。
偉大なエースと、若き才能。
チームに相乗効果をもたらすイブラヒモヴィッチが、フットボールの進化を体現していく。
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