「誰に何と言われようと、間違った選択ではないと思う」

海外挑戦を前に、そう語っていた細貝萌選手。ドイツでの2年目のシーズン、自身初の欧州1部リーグでの1年を終え、その選択は改めて「間違っていなかった」と言う。

海外への挑戦で得られるもの、誰よりもその大きさを知る細貝選手が、THE CHANCEを受ける若き挑戦者たちにメッセージを送る。

初のブンデス1部で、日本人選手としてリーグ戦最多出場。欧州のトップリーグで1シーズンをたたかい、手応えとして得たもの、逆に課題として感じたことは何ですか？
細貝選手----コンスタントに試合に出ることで、対戦相手に優れた選手がたくさんいますし、そのレベルと今の自分の差だったりは、改めて感じるところもありました。でも、逆にできる部分もたくさんあったので、コンスタントに出場することで得たものは本当に多かったです。

海外挑戦前に「誰に何と言われようが、間違った選択ではないと思います」と話していました。実際に海外でプレーする日々を経て、世界の舞台でプレーすることは、自分をレベルアップさせる上でどのように役立つと感じましたか？
細貝選手----海外に行くときも、それだけは自信を持っていましたし、海外に来たことで得たものは本当に大きかったです。もちろん、今でも否定されることもあります。今のチームに残ったほうがいいと言われることもありますが、でも、その選択をしないのは、自分の中でそれが「価値がある」と思っているからです。より選手層が厚くて、試合に出られるか分からないところへ行くことが、自分の中では価値のあることだと思っています。

THE CHANCEも世界への扉を開くチャレンジだと思いますが、海外でたたかうことで選手として成長できますか？
細貝選手----成長できると思います。普段の生活でも、言葉が通じず、細かいところが分からなかったり、そういう部分でも人間として強くなると思います。海外の選手と接することで、彼らのメンタルの強さ、サッカーで飯を食べて行かなきゃいけないっていう姿勢は、一緒にプレーする中で強く感じましたね。

来シーズンに向けての意気込み、そして、チャンスをつかみ取ろうとする若手に向けてメッセージをお願いします。
細貝選手----僕自身の目標としては、まずは今よりも高いレベル、クラブでプレーすることです。そうすることで、今の場所でプレーしていたときとは違うことを感じられると思っていますし、自分で選択する道なので、仮に否定されても自分は間違っていると思いません。最後まで自分の意思を貫き通して、しっかりとしたビジョンを持って自分の夢へ近づいていけたらと思います。そして、それが同時に、THE CHANCEに挑むみんなへのメッセージになると思います。

※次回、細貝選手が挑戦の重要性と、セレクションを勝ち抜くための"秘訣"を語る。THE CHANCEに参加するキミへのアドバイスを見逃すな。