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2012.06.07

風間八宏氏からの、CHANCE参加者へのメッセージ part3

世界規模のスカウトプロジェクト、THE CHANCEが着々と進行している。

キミの才能を示せ、ハングリーさをアピールしろ。

風間八宏氏が「THE CHANCE」へチャレンジする若き才能たちへメッセージを送っている。

風間氏のメッセージから、チャンスをつかみ取るための重要なヒントを手に入れろ。

■自分の武器を、チームの武器にしろ

今回のTHE CHANCEのようなセレクションにしろ、プロの世界にしろ、その選手がやりたいことをやって、そのチームが勝つ、というのが求められる選手です。これは、好き勝手にやっていいというわけではありません。個人の技術と意思が、チームの勝利につながることが重要です。例えば、シュートだけを狙って、たしかにゴールは決めるけれど、その選手が守備における穴になってしまって、攻めこまれてしまってはいけません。チームスポーツとは、個人の集まりで組織ができています。協調性とか、集団内での行動というのが大事なのではなくて、目的は1つ、いかに試合でうまく勝つかだけです。それはセレクションだろうとプロの世界だろうと、どこでも同じです。だから、足の速さをただアピールするだけでは、選ぶ側の目に入りません。けれどそのスピードでゴールを生んでチームの勝利につながれば、目に入ります。

ただ単にアピールしたいと思っていてもしょうがないのです。自分に特徴があるとしたら、多少強引にでもそれを出して、チームを勝たせる。自分がシュートを決めることでチームが勝つのか、アシストを3回することでチームが勝つのか、あるいは、相手の攻撃を全部摘むことでチームが勝つのか。それは人それぞれですが、自分の特徴を勝利につなげられる選手は目立ちます。そういうものを出してほしいと思います。自分の武器が、チームの武器になる。それがいい選手の条件です。

■プレーの中でボールを「出させる」

セレクションでは、初めて組む仲間とプレーしなければなりません。このときに一番大事なのは、やはりボールをもらうことです。これは、お互いに意識すべきところです。ボールをちゃんと出してあげる、ボールをちゃんともらう。それには工夫も必要です。例えばスペースにボールを出したときに、受け手との意思疎通が難しいと感じたならば、パスを足元に当てるようにする。そうすれば必ずボールを触らせてあげることができます。

もう1つ、本当に上手い選手というのは、ボールを「出させてしまう」ということも覚えておいてください。
そういう選手は、誰とプレーしても、自分がほしいタイミングでボールを出させてしまいます。そして受けたボールをさばくこともできるから、信頼も生まれます。

ただ単に「寄こせ、寄こせ」と文句言うのではなくて、ボールを出させてしまう、そしてボールを受けたら絶対に取られないこと。あいつはボールを取られないなと仲間に思わせれば、また集まってきますし、みんなが見る選手になります。ですから、もちろん声でコミュニケーションを取ることもありますが、まずはプレーの中で自分を主張していくことが一番ではないかなと思います。

NIKEFOOTBALLは、若き才能の原石を発掘するため、常にアンテナをはっている。キミの周りで噂されている選手やライバルについて、「ロッカールーム47」で語り合おう。
キミたちの会話から、未来のスター選手が生まれるかもしれない。

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