スタンドに向けて高々と掲げられた左手。その指は誇らしげに「3」を示していた。
1点ビハインドで迎えた50分、左足の華麗なボレーで同点ゴールを記録した玉田圭司は、62分、相手GKの脇を射抜く正確な左足のシュートでチームの3点目をマーク。
もちろん、最後も左足だった。71分、田中マルクス闘莉王の進言によってめぐってきたFKのチャンスを見事にものにし、実に6年3カ月ぶりのハットトリックを達成。悲願のリーグ制覇を目指すチームに貴重な勝ち点3をもたらした。
左足という絶対の武器。自分だけの武器を磨き続けることが、勝利への近道となる。