2010.11.16

100パーセント以上の力

10年間勝利のない敵地での一戦。
逆転優勝のために、鹿島アントラーズはこれまで何度も勝利を阻まれてきた鬼門で、必ず勝ち点3を持ち帰る必要があった。

相手に先制点を許す展開にも王者は慌てることなく、小笠原満男を中心にボールをつないで反撃していく。そして1-1で迎えた62分、中盤でボールを奪った小笠原は前線の野沢拓也と相手GKの間へ絶妙なパスを送る。「残り試合に全部勝つ」という思いが乗り移ったパスは、走り込んだ野沢と相手守備陣の間を抜け、そのままゴールに吸い込まれていった。

試合後、指揮官は「100パーセントの力でもここで勝つのは難しい。それ以上の気持ちを今日は全員が出してくれた」と選手たちを称えた。一つも負けられない状況に追い込まれても、常に100パーセント以上の力を出し続け、練習に、そして試合に挑み続ける。その積み重ねと4連覇を願う強い気持ちが小笠原のゴールを呼びこみ、鬼門での勝利をもたらした。

チーム全員が気持ちを一つにして勝利を強く願い続け、最後までやりきることが結果につながる。王者は身をもってそれを証明し続けている。

次の「史上初」を見つけにいこう。

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