2010.11.18
勝利をもたらす経験と自信
約3カ月ぶりに先発のピッチに立った鈴木啓太が、連敗阻止の"陰の立役者"となった。
8月14日のアウェイでの名古屋戦、試合前のウォーミングアップ中に負傷し、長いリハビリを強いられた29歳のチームキャプテンは焦りや悲壮感を漂わせることなく、その時に出来るトレーニングを前向きに取り組んできた。戦列復帰後、「自分が出ればやれる」という自信を胸に控えとして出番を待った。
そして、J1第30節、ホームでの一戦で鈴木啓太は先発メンバーに名を連ねる。
2005年のリーグ優勝や、2006年のアジア制覇を果たした"経験"。けがで離脱し、ピッチの外からチームを見た"経験"。その両方をチームに還元し、鈴木啓太は巧みなポジショニングと体を張ったディフェンスで、残留を信じて死に物狂いで向かってくる相手を中盤で封じた。
浦和レッドダイヤモンズは同じくけがから復帰した司令塔の鮮やかなゴールなどで、4試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。
リーグ戦残り試合での勝利と、伝統のカップ戦制覇のために──。成長する若手と、復帰した歴戦の勇士が融合した浦和レッドダイヤモンズは前進を続ける。
すべて、ピッチに置いてくる。
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