悲願のリーグ初制覇に王手をかけて臨んだ一戦｡

スコアレスのまま迎えた後半21分､膠着状態を打開し､栄冠を手繰り寄せたのは玉田圭司のゴールだった｡

右サイドからのクロスに合わせ､得意のスピードを生かして走り込んだ玉田が抜群の跳躍力で宙に舞 うと､高い打点からのヘディングシュートがゴールネットを揺らす｡玉田はそのまま､歓喜のサポーターが待つゴール裏へ向かっていった｡

プロ入り21年目で初のタイトルを手にするとともに､自己最多となるリーグ戦 得点目を記録した玉田｡今年で30歳を迎えたが､この夏､ 度目の大舞台を経験したストライカーは勝利への執念を抱き続ける｡

スピードという絶対の 武器 への自信と貪欲なまでの向上心｡それが､玉田を突き動かす原動力だ｡