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2010.12.02

ストライカーの"武器"

昨季、13得点を挙げて新人王に輝き、順風満帆なプロ生活をスタートさせた渡邉千真は"2年目のジンクス"にぶち当たっていた。

序盤戦こそコンスタントに得点を重ねたが、第12節以降、ゴールから遠ざかる。明確な結果を残せなければ評価されない。それはストライカーというポジションの定めでもある。渡邉は徐々に出場機会を失い、ついにはベンチメンバーからも外されてしまった。

だが、彼は諦めなかった。J1第32節で9試合ぶりにチャンスを得ると、続く第33節で20節以来となるスタメンの座をつかみ取る。結果が出ない時期にも流し続けた汗。ストライカーの努力が報われたのは、前半14分のことだった。

右サイドからのFKに合わせてゴール前に飛び込んだ渡邉は、相手DFを振り切り、右足でシュートを叩き込んだ。第12節以来、実に21試合ぶりとなるゴールは、3試合白星から見放されていたチームを勝利に導く駄目押し弾となった。

諦めずに前を向くこと。腐らずにゴールを目指すこと。

折れない心。それが、ストライカーの最大の"武器"だ。

変わるから、次に行ける。

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