640x360_20110104_kashima.jpg

2011.01.05

通算14冠目のタイトルが鹿島の新たなスタート

無冠でシーズンを終えるわけにはいかない。アジアへの挑戦権を得るためにも、鹿島アントラーズはシーズン最後の大会でどうしても日本一の称号を手にする必要があった。

2011年の幕開けを飾る決戦、鹿島は小笠原満男の正確なCKからフェリペ・ガブリエルのヘディングシュートで先制。その後1-1に追いつかれたが、リーグ戦全試合に出場し、攻撃をリードし続けてきた野沢拓也がチームに貴重な決勝点をもたらした。

ゴール正面約20メートルの距離のFK。ボールをセットし、集中力を研ぎ澄ませた野沢が右足を静かに振り抜くと、シュートは美しい放物線を描き、GKの手を弾いてゴール左隅へと吸い込まれた。

1点が重みを持つ、歴史ある大会のファイナルで、チーム一丸となって伝統的な勝負強さを見せた鹿島。チームを頂点へと導いた鹿島生え抜きの決勝弾は、自分がチームを引っ張っていくという強い決意の表れでもあったはずだ。

「リーグ4連覇を達成できなかったので、この大会は本当に優勝したかった」と話す野沢が見せた勝利への強いこだわりは、常勝軍団を牽引するに値する"資格"と言えるだろう。

全タイトル獲得、そして悲願のアジア制覇へ。クラブ創立20周年となる節目の2011年を通算14冠目のタイトル獲得でスタートさせた鹿島。次のステージに向け、"常勝軍団"が再び歩み出した。

次の「史上初」を見つけにいこう。

【関連するキーワード】
鹿島アントラーズ,

mixiチェック