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2011.02.24

チャンスをつかむために必要なこと 「THE CHANCE」外伝

1月にロンドンで開催された「THE CHANCE」最終セレクション。2日間のトライアルを経て、セレクション最終日の実戦テストのメンバーに選ばれた32人と、選考に漏れた68人の間にある「差」とは何だったのか?

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惜しくも32人に残ることができなかった平野伊吹選手と、宮崎弘輝選手の言葉から、日本人がチャンスをつかむための、そして、世界で闘うためのヒントが見えてきた。


■平野伊吹選手/尚志高校3年
「やっぱり他の国の選手のほうがコミュニケーションを取るのがうまくて、日本人の選手はやっぱりそういうところが少し足りないなと。海外の選手を見ていて、すごいなと思いました。特に自分は、そういう部分が不足していたと思います」

「これまで、こんな落ち方はしたことがないので、悔しいですね。日本ではボールも自然に集まってきていたし、ある程度は認められて、セレクションにも受かってきたわけですけど、世界の舞台では主張することの重要さを痛感しました」

■宮崎弘輝選手/法政大学第二高校3年
「フィジカルでも、想像していたより差は感じませんでした。技術面でも劣っている部分はなかったと思います。ただ、それだけではなかったなと。やっぱり、『目立つ選手』というのは、自分の良いところを貪欲に出そうとするし、球際の強さや勢いといったものが本当に大切だと思いました」

「自分が一番苦手としている部分でもあるので、もっと強引に行くところも必要だったかなと思います。特に、ゴールへの強い気持ちは本当に大事だなと思いました。情熱というか、絶対に勝ちたいという気持ちを、もっとプレーで表現できたら、さらに向上できると感じました」

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悔しさを味わった2人は、気持ちを切り替え、「コミュニケーション」と「積極性」を課題に挙げた。

また、過去に稲本潤一選手を見いだし、日本人選手の特徴を熟知しているスカウトのジョン・マーシャルはこう指摘する。

「イングランドでプレーする上で重要なのは、ロッカールームの雰囲気になじむこと。多くの日本人選手はとてもシャイだからね。同時に、その性格がプレーを消極的に見せてしまっているかもしれない。逆に言えば、日本人選手の課題はクリアになっているといえるかもしれないね」

フットボールの母国で課題を見つけ出した若き選手たち。新たなチャンスをつかみ取るために、彼らは大切な「ヒント」を手に入れた。

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THE CHANCE 2011, 宮崎弘輝, 平野伊吹,

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