南米王者を決める闘いで、敗退の危機に瀕していたブラジルを救ったのは、"王国"の将来を担う若き"攻撃者"たちだ。

パトが左サイドからのクロスボールを頭で合わせて先制点を奪取すれば、ネイマールはスルーパスに抜け出し、持ち前の決定力で追加点をマーク。

2－2の同点で迎えた局面では、ネイマールの強烈なシュートのこぼれ球にパトが素早く反応。一瞬のスピードで相手DFを置き去りにし、ブラジルを準々決勝へと導く決勝弾をマークした。

さらに72分には、ネイマールも、この日2点目のゴール。3連覇を目指すブラジルが3試合目にして今大会初勝利を挙げた。

敗れれば大会からの敗退が決まるシチュエーション。誇り高きカナリア色のユニフォームを身にまとう選手たちを襲う重圧とプレッシャーは、想像を絶するレベルにあるはずだ。

だが、そのプレッシャーが若きストライカーたちを成長させる。

グループ突破という最初の試練を乗り越えたブラジル。"宿命づけられた優勝"へ、若き"攻撃者"たちが王国を加速させる。