王者マンチェスター・ユナイテッドのオープニングゴールは、エースの左足から生まれた。

ペナルティーエリアの手前でボールを受け、ワンステップでシュートモーションに入り、マーカーの股を抜く精確なシュートでゴールネットを揺らしたウェイン・ルーニー。ゴールへのイメージを描き、それを具現化する、ストライカーらしい得点だった。

その後、同点に追い付かれ、センターバックがともに負傷でピッチを去るというアクシデントに見舞われた"赤い悪魔"。勝ち点3を手繰り寄せたのは、勝利への飽くなき執念だった。

試合終了まで残り10分を切ったところで、左サイドからの攻撃が最後は相手選手の足に当たり、マンチェスター・ユナイテッドは相手のOGで決勝点をマーク。敵地での一戦であっても、どんなアクシデントが生じても、最後まで勝利を追求する。それが王者の強さだ。

エースの貫禄と勝利への意欲。ライバルたちが勝ち点3を取りこぼす中、王者マンチェスター・ユナイテッドが栄冠への好スタートを切った。

勝つのにはワケがある。