クラブを支えてきたベテランプレーヤーたちが去り、世代交代を果たしたマンチェスター・ユナイテッド。だが、さらなる栄光を目指す王者の強さは揺るがない。

"6強の一角"と言われる強豪との対戦でチームを勝利に導いたのは、20歳のダニエル・ウェルヴェックだった。61分、右サイドからのクロスボールを頭で合わせて先制点を奪取すると、76分には絶妙のヒールパスで2点目をアシスト。抜群の身体能力と攻撃センスを見せつけ、勝利への道を切り開いた。

守備ではジョニー・エヴァンスを中心に構成された平均年齢22歳の守備陣が相手の攻撃をシャットアウト。終了間際には若手に刺激を受けるベテランからのクロスボールをエース、ウェイン・ルーニーが叩き込み、試合に終止符を打った。

王者として君臨し続けるためには若手の躍動が必要不可欠。開幕節、チームの平均年齢がリーグ最年少だった"赤い悪魔"だが、勝利へのメソッドは若き戦士たちにもしっかりと受け継がれている。

チームが若返ってなお"王者の風格"を失わない。それがマンチェスター・ユナイテッドの強さだ。