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2012.05.28

風間八宏氏からの、THE CHANCE参加者へのメッセージ part1

世界規模のスカウトプロジェクト、THE CHANCEは始まっている。

キミの才能を示せ、ハングリーさをアピールしろ。

風間八宏氏が「THE CHANCE」へチャレンジする若き才能たちへメッセージを送っている。

風間氏のメッセージから、チャンスをつかみ取るための重要なヒントを手に入れろ。

■相手とサッカーを楽しめ

私からのアドバイスとして、まず「技術」とは何かというところから話しましょう。一言で技術と言っても、そこにはいくつかの要素があります。1つは「ボールを扱う技術」。2つ目は「自分の頭、心をコントロールする技術」。そしてもう1つは「身体を扱う技術」です。この3つが揃って技術ということになります。こうした技術があって初めて、相手とサッカーができるようになるのだと思います。
 
サッカーとは対人ゲームですから、常に相手がいます。相手といかにうまく戦うかです。うまく戦うためのいろんな技術を持っている選手がいい選手と言えます。ボール扱いだけがうまい選手とか、気持ちだけが強い選手とか、あるいは身体だけが強い選手とかではなくて、バランス良く、3つを1つの三角形として伸ばしていかなければなりません。

1つの技術がグッと伸びて、それに追いつこうとして残り2つの技術が伸びるということもあると思います。例えば自分の発想の幅が広がると、それに応じて技術もついていく、あるいはついていくように練習するようになります。そしてボールを扱う技術と身体を扱う技術が付けば、三角形が大きくなります。

それを踏まえた上で、私が育成年代の選手たちを見るときに一番注視しているのが、「その選手が敵とどう戦っているか」という部分です。例えば自分の中の三角形が小さい選手もいます。頭がものすごく良くて、ボール扱いもうまいけれど、それにまだ身体がついてきていない。しかし2つあると、身体の部分は補っていけるものです。頭とボール扱いの技術を使って、小さな身体でも相手とうまく戦う「身体を扱う技術」を身につけるのです。

そういう例のように、相手との立ち位置を考えながら、サッカーを楽しめている子というのは目に入ります。ヨーロッパなどでは、単純に足が速いとか、身体が強いといった、身体的な素質の部分を重視する傾向があります。おそらく、相手と戦う部分については後からついてくるものだという前提があるのだと思いますが、日本人選手はそれと逆で、まず敵といかにうまく戦えるかっていうところを重視すべきだと思っています。相手と対峙する上で足りないものを少しずつ補っていくという順番が、日本人に合っているやり方だと思います。

このセレクションのすべてを私が目を通せるわけではありませんが、そういうふうに「相手とサッカーをする」ということを楽しんでいる選手は、たとえ今回選ばれなくとも、選手としてどんどん伸びていきます。相手と戦った上で、もっとスピードがなければいけないのか、もっと技術を繊細にしなければならないのか。そうした発想、考え方が、次のレベルへのステップアップを促すのです。

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