2010.11.30
ライバルを圧倒したバルサイズム
"最強"の称号を懸けた伝統の一戦は、圧倒的な攻撃力を誇示したバルセロナの歴史的な大勝劇で幕を閉じた。
試合序盤から、バルセロナは組織的なパスワークでゴールへと襲いかかる。正確なボールコントロールを生かし、相手守備陣の間のわずかなスペースを通すスルーパスで先制点を演出したアンドレス・イニエスタ、追加点を挙げたペドロ・ロドリゲスら下部組織出身の選手たちがピッチを躍動。受け継がれるバルサイズムを余すところなく見せつけた。
カンプ・ノウの響宴は後半も止まらない。さらに3ゴールを追加したバルセロナは、勝ち点3以上の重みを持つ決戦で宿敵を圧倒。クラシコでの5連勝という史上初の快挙とともに、今シーズン初めて首位の座に躍り出た。
もっとも、キャプテンのカルレス・プジョルが「まだ何一つとして勝ち取ってはいない 」と語るように、彼らにリーグ3連覇に向けての油断はない。
2010年11月29日、111回目のクラブ創立記念日は歴史と記憶に刻まれる一日となった。クラブに根づく「スペクタクルな攻撃の哲学」。バルセロナは最高のフットボールと勝利を追求し続ける。
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