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2011.01.25

宮市亮の新たな挑戦

1月5日、宮市亮がロンドンへと渡った。3年間ともに闘った仲間に別れを告げ、アーセナルでの新たなチャレンジに挑む18歳の若武者。まずはオランダでの武者修行がスタートとなるが、彼の向上心、そしてフットボールに対する情熱は、その言葉からもひしひしと伝わってくる。

■プロへの志
「漠然とですが、小さい頃から意識はしていました。やっぱり夢や目標に向かって挑戦し続けることが大切だと思うので、『プロになりたい』という思いを持ち続けながらトレーニングをしていました」

■自身のプレースタイル
「『クリスティアーノ・ロナウドに似ている』と言われるのは、すごくうれしいことですけど、彼のような偉大な選手ではないし、まだまだロナウドのようにはプレーできません。ただ、そう言ってもらえることはやっぱりうれしいので、彼と比較されてもおかしくない選手になれるように頑張っていきたいと思っています」

「小学生の頃のポジションはサイドバックでした。当時は今のようにドリブルで勝負するようなタイプではなく、とにかくタッチライン際を何度も往復する《汗かき役》でした。本格的に今のプレースタイルに変わったのは、中京大中京高に入学して道家(歩)監督に適正を見極めてもらってからだと思います。監督には中学時代からいろいろと声を掛けてもらったり、アドバイスしていただいたので、その頃から意識するようになりました。だから、今の僕のスタイルは道家監督なしには語れないと思います。特にサイドから中央へ切れ込むドリブルや相手の抜き方などを教えてもらい、それからサッカーの見方が変わったというか、サッカーに対する考え方がかなり変わりましたね」

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■向上のために取り組んでいること
「まずはファーストタッチが大事だと思うので、トレーニングでは常にファーストタッチを意識して徹底的に練習してきました。左足でのクロスや、中に切れ込んでからの右足のシュートなど、チーム練習の中でも、個人練習でも強く意識しながら重点的にトレーニングしていました」

「『このままじゃいけない』という思いは常に自分の中にあります。今のレベルで終わりたいのか、それとも終わりたくないのか。僕はまだサッカーを楽しみたいし、あきらめたくない。『少しでもうまくなりたい』という思いは常に持っています」

■世界への意識
「一昨年、アーセナルなど世界トップレベルのクラブのトレーニングに参加して、初めての練習参加ということで戸惑いもありましたし、最初はさすがに緊張しました。でも、一人での海外生活はいい経験になりましたね。まずは、とにかく積極的に話し掛けてチームに溶け込むことが大切だと思いました。自分が日本人であることをちゃんとアピールすれば、みんなも覚えてくれるんです」

■アーセナルの練習について
「常温の水を摂取するように指示されたり、とにかく細かいというか、選手を管理するシステムがものすごく充実しているなと思いました。選手では......いや、アーセナルの選手はみんなすごかったです(笑)。特に自分とポジションが重なる(テオ)ウォルコットは『速いな』と思いましたね。ただ、経験や技術面の差はあると思いますが、圧倒的な差ではないと思います。持ち味であるスピードは向こうでも十分に通用すると感じましたし、自信になりました」

■未来の自分
「やっぱり世界で活躍できる選手になっていたいというか、自分自身としては勝手にそうなっていると思っているので、実現できるように頑張りたいです(笑)。大舞台でプレーしたいという気持ちも常に持っています。ですから来年も、3年後も、もちろん目指しています」

■同世代へのメッセージ
「僕自身の経験も含めて、やっぱりまずは『自分がどうなりたいのか』ということを自己分析することがすごく大切だと思います。今の自分には何が足りないのか。それを知ることができれば、もっと成長できる。僕は常にそういう意識を持ってサッカーをやってきました。ただ、もちろん僕自身もまだまだ。目指すところが100だとすると、まだ10にも到達していません。だから同世代のみんなと同じように、もっと頑張らなければと思っています。これからも高いレベルを意識して取り組んでいきたいです」

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アーセナル, オランダ, 宮市亮,

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