2011.04.13
"赤い悪魔"を勝利に導いたパク・チソンの忠誠心
聖地と呼ばれるスタジアムへと続く欧州最強を目指す闘い。この舞台で輝きを放ったのは、マンチェスター・ユナイテッドのパク・チソンだった。
ウェイン・ルーニーの得点でファーストレグを1-0で終えていた"赤い悪魔"は、迎えた第2戦、前半のうちにハビエル・エルナンデスが先制点を奪取。しかし後半、リーグ戦でもしのぎを削るライバルクラブのエースに決められ、1点差に詰め寄られてしまう。
だが、しなやかなボールタッチで攻撃陣をけん引していたパクは冷静だった。77分、チームを支える大ベテランからのスルーパスを受けたパクは、胸トラップから左足を一閃。放たれたボールは一直線にゴールネットへと突き刺さり、満員のスタジアムに歓喜をもたらした。
頂点を極めるために代表を退き、クラブでのプレーに専念したパク。その忠誠心が、マンチェスター・ユナイテッドをウェンブリーへとまた一歩近づけた。
2008年のファイナルでは、ベンチ外という挫折を味わったパク。しかし翌シーズン、アジア人として初めて欧州最高のクラブを決めるファイナルの舞台に立った。
あきらめずにプレーし、チームに貢献することがパクの真骨頂。自らの足で、マンチェスター・ユナイテッドの新たな栄光の歴史を築くため、パクは前進し続ける。
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