2011.12.09
バルセロナが「クラブ以上の存在」である理由
クラブ以上の存在――。
他と一線を画すバルセロナの性格を表すのによく使われる言葉だ。
バルセロニスタにとって、バルセロナは単にサポートすべきクラブではない。その美しいフットボールは、彼らの世界観そのものを表し、彼らのアイデンティティとまさに同義語だ。
1899年に創設されたバルセロナは、フランコ将軍による中央独裁政権時代、弾圧を繰り返されたカタルーニャの人々の拠り所として機能し、その反抗の旗手として、バルセロナの人々にとっての希望の火を灯し続けた。
蓄積された伝統と哲学は、やがて「ドリームチーム」と呼ばれる唯一無二のフットボールを体現するチームを生み出し、カンテラと呼ばれる下部組織からは、バルセロナの哲学を継承する多くの優秀な若手選手たちが絶えず輩出される。
ソシオと呼ばれる会員は、現在約17万3000人。年間シートの購入を待つ人々は、約16万人にも上る。これほど愛され、これほど美しく、そしてこれほど人々の心の支えとなっているクラブは他にない。
幾多の荒波を乗り越える中で深みを増した哲学と、バルセロナの人々の誇りの結露として表現される究極のフットボールは、2011年も終わりに差しかかろうとしている今、世界のフットボールシーンを席巻し、最強王者の称号を得るに至った。
クラブの世界一を決する至高の舞台で、どれほど美しい大輪の花を咲かせてくれるのか。今、バルセロナは世界中の期待を一身に集め、そしてその期待に応えるだけの完成された形を持っている。
ただ勝利するだけはない。
勝利以上の熱狂がここにある。
バルセロナから目を離すな。彼らの究極のフットボールが、観る者の概念を凌駕する。
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