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2012.08.28

【THE CHANCE】バルセロナでの悔しさを胸に、さらなる飛躍を目指す若き才能たち

世界各国から55カ国総勢100名がバルセロナに集い、プロになるチャンスを目指すスカウトプロジェクト「THE CHANCE」のグローバルファイナルが終了。2013年よりマンチェスター・ユナイテッドやユベントスなどビッグクラブを巡るグローバルツアーに参加する16名が発表され、滝川第二高等学校のFW木下稜介選手が文字通り、チャンスをつかんだ。

その一方で、桐蔭学園高等学校のDF冨澤右京選手は二次選考で、鹿児島実業高等学校のMF山之内優貴選手は最終選考で惜しくも落選。しかし、冨澤選手は持ち前のスピードとテクニックを武器に、山之内選手は果敢なインターセプトと正確なパスワークを武器に、
世界の猛者と対等に渡り合った。

総監督であるジミー・ギリガン氏は、「我々は君たち100名の今後もモニターし続ける。何かあれば全力でサポートするよ。今回は別の選手を選んだが、我々が常に正しいとは限らない。だから前を向き続けていこう」とコメント。若き才能たちにエールを送っている。

バルセロナの地で行われたセレクションは、世界の中でこの100名しか体験できなかったこと。山之内、冨澤選手はこの貴重な経験と悔しさを胸に、さらなる飛躍を目指す。

彼らは今回の「THE CHANCE」を振り返り、次のように語っている。

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山之内優貴選手
「(最終選考では)失点に繋がるミスをしてしまったにもかかわらず、受かるかもしれないという気持ちを持っていたのが甘かったです。キノ(木下選手)と一緒に残りたかったんですけど、キノが残ってくれたので良かった。イージーミスを減らすことや球際の部分で負けないことという課題が見つかったので、この悔しさを忘れずに、またがんばっていきたいと思います」

「ファイナルの試合のレベルは、これまでに比べて非常に高かったです。日本の同世代のトップレベルと同じぐらいのレベルでした。チームとしても非常にやりやすかったので、試合に負けてしまったのは残念でした」

「センターバックでのプレーでしたが、普通のセンターバックとは違うことをしようと思っていて、横パスだけではなく、縦パスを入れることを意識しながらプレーしました。何本かはうまく縦パスを入れることができたので、その部分は通用したんじゃないかなと思います」

「本当に良い経験をさせてもらえたので、16人に残りたかったです。でも、残れなかったのは自分の力不足。今感じているこの悔しさを忘れずに、夢を叶えられるようにがんばりたいと思います」

「この1週間で一番嬉しかったことは、カンプ・ノウでクラシコを観戦できたこと。ものすごい雰囲気の中で、素晴らしいパフォーマンスを見ることができ、とても幸せな時間になりました。そして、自分もいつか、このような舞台でプレーしてみたいという気持ちが強くなりました」

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冨澤右京選手
「これから自分が何をしなければならないのかがはっきりしたのでよかったです。フィジカル強さや対人プレーの強さ、そして語学。これらをもっと向上させていきたいと思っています」

「今回選ばれた選手はフィジカルが強く、当たり負けをしていなかったので、自分はそれを上回るようなフィジカルを作っていかなければならないと感じました。言葉はなかなか理解できなかったけど、伝えようとする気持ちがあれば伝わるので、自分は積極的に他の選手に声をかけるようにしていました」

「こういうセレクションが開催されるのであれば、みんなも積極的に受けるべきだと思います。そのセレクションによって、自分の人生が大きく変わるかもしれないですから。セレクションでは自分のプレーを出して、コミュニケーションを取ることを意識して、自分が絶対に残ってやるという強い気持ちをプレーに出さないと残れないと思いました。まずは気持ちの面で戦えるようにならなければいけません」

「日本から参加した3人の中で、自分が最初に落選してしまったんですけど、この経験ができたのは自分だけ。自分だけがこの悔しさを味わうことができたということは、プラスにとらえていきたいです。今まで生きてきた中で一番悔しかったですが、この思いを忘れないようにしなければ、このセレクションに参加した意味がなくなってしまいます。自分はプロの選手になりたいので、将来この経験があったからこそ、プロになれたんだと思うようにしていきたいです」

「このような機会を与えてくれたナイキさんや関係者の方々、応援してくださった方に感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの人にサポートしてもらいながらも、16人に残れなかったことは申し訳ないと思っているので、将来有名になって恩返しができるようにがんばりたいと思います」

「THE CHANCEに参加したことは、サッカーについてより深く考えるきっかけになったし、よりプロになりたいと思うようになりました。実際に鹿島アントラーズの練習にも参加して、プロの世界の厳しさを体験することができたので、この経験を生かして、プロになるためにトレーニングを積んでいきたいと思います」

※グローバルファイナルの様子はこちらからご覧いただけます。※PC、またはスマートフォンよりご覧ください。

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